RIZAPホルダーの末路(笑)
どーもまさちんです。
ちゃんとした記事を書くのは初ですが、ちょうど良いホットな話題をお届けしようと思います!!
ズバリRIZAPです
というのも自分がRIZAP株のホルダーで他人事ではないからです(笑)
中間決算前に、なんでこの銘柄にしたか書こうと思ってたんですけどねぇ・・・
ヤベェことになってきたんで、ガチで書きます。
選定理由
悲劇が起こる前、なぜ僕はRIZAP選定したか。
まずはスタートトゥデイ、メルカリ等の新興企業の上場前ビック銘柄を掴みたいという思惑がありました。
探した結果、札幌のアンビシャス市場という謎の市場にいながら、知名度高く、業績も好調なRIZAPを発見しました。
さらに、6月、経営の安定化を狙い、前カルビー最高経営責任者(CEO)の敏腕経営者松本晃氏(フルグラをヒット、9年連続増収増益させたすげぇ人)、7月までに公募増資と第三者割当増資で354億円の資金調達を行なっていたので、これは上場して爆上げワンチャンと思ってしまい、RIZAPを選定しました笑
あとは、がっちりマンデーで瀬戸社長の人柄が魅力的に見えてしまったというのもあります。明らかいい人でした。(嘘つくようにみえませんでした笑)
この時点で、負ののれんの会計マジックで、業績は一時的に利益をかさ増しされていることは把握してましたが、懐疑的な投資家が多いゆえに、チャンスありと思ってました。
※負ののれん・・・株価<純資産(B/S)、つまりPBR<1、で会社を買収するということになる。会社の純資産の相当額より株価が低い企業を買収している。会社の純資産が商品の定価だとして、商品の人気が高く通常、市場ではプレミアがついて取引がされているなかで、ある商品はディスカウントして販売されているようなものである。
そんな会計マジックを気にしなかった理由は、
これらの買収企業の経営陣にはRIZAPの人間を送り込んで建て直し、買収企業をV時回復させるという発言を信用したからです。
RIZAPはユニクロ、ニトリ、ダイソー等からひっぱてきた強者が結構いたので、やってくれるんじゃないかと
悲劇の始まり
そして14日中間決算発表され、業績予想を263億円下方修正の赤転しました。
見栄はりすぎわろです。
流石にここまでいくのは予想外でした笑
15日以降は値付かないほどの売り注文で、スーパー暴落中です。
自分は脳死して放置中です
現在265円で、決算前は確か500円くらいだった気がします
いってもそこまで大金つぎ込んではいなかったので、もういいやと思っています^^;
RIZAPの現状
とりあえず、過去を振り返ってもしょうがないので、その後決算動画とか、財務諸表を見まくり、どんな状況なのか自分なりに調ベて見ました。
業績
大きな原因は、買収企業の特別損失と営業不振が影響だと思います。
一方、RIZAPが行なっている健康系の事業は問題なく、むしろ好調だと思いました。
正直いうと、なんであんなに意味不明な赤字会社買っちゃたんだろって感じです。ここでM&A立ち止まってくれたのはまだ救いかもしれません。
13年3月期にわずか10社だったグループ企業。それが16年度に28社、17年度に24社、今年度も既に10社と買収を続け現在は85社にまで拡大しています。
そんなに買わなきゃよかったのに。。。
松本さんも決算動画にて買収企業について以下の発言をしています。
「面白そうなおもちゃなんだけどちょっと壊れてるんじゃないの。壊れてるやつはちゃんと修繕していかないとこのあと困るんじゃないかと。会社の経営が順調とか、良いとか悪いに関わらず、違う会社を一緒に入れてしまうというのは、それはおかしいんじゃないのと」。
確かに、全然関係ないような会社も買っているのは謎でしかありません。
ただし、業績の悪化は上図を見ていただくとわかる通り、子会社の特別損失ばかりです。特別損失の内容は、資産の減損、撤退費用等がメインで、一時的な損失だと読み取っています。
信じていいのか不明ですが、一応業績は復活する計画です。↑
個人的には、事業内容的に今後伸びる会社には見えませんが笑
ただ、これが事実という前提であれば、ここから順調に子会社とRIZAP事業の売上を伸ばすこと、そして、選択と集中により売上伸ばせそうにない不況産業を売却すれば、復活はするかもしれないです。
キャッシュ
あとは金ですね。単純に利益出てないんで、金は要注意です。
ホリエモンは自身のツイッターで、「ちょっとこれは危険信号かなあ。ライザップのトレーナーの給料も実質的に下がってるって話だし」とつぶやいています。
実際にどんな感じかBSとCFをみてみます。(※ここから先は勝手な推測です)
実際大丈夫なんじゃないのか??と思ってるんですけど。
現金は前期に比べると増えています。354億円増資してますんで。
非流動の有利子負債も減っています。財務CFを見ると、借入減らして、返済の方が多いです。
投資CFの子会社の取得金額△5,039は大きいです。ただし、ここは今後M&Aを止めるということを考えると投資CFのマイナスはおさまりそうです。
営業CFの法人所得税△2,225も大きいですね。これは前年の黒字が影響してると思っています。なので、ここも今後はおさまると踏んでいます。
ただやはり営業CFもマイナスで投資CFもマイナス。財務CF(主に増資分)のプラスだけで金を保ている状況です。財務CFというのは、自らキャッシュを生み出してるのはほぼないです。営業CFがいつまでもマイナスということであれば、財務CFに当たる借入、増資で補うしかないと思いますが、いつまでそれができるかは分かりません。
一応、現状はやっぱ354億円増資してますんで、金はなんとかなる状況かもしれないです。ええ。
今後を考える
松本さんに期待
松本晃氏
1972年4月 伊藤忠商事株式会社入社
1986年11月 センチュリーメディカル株式会社出向取締役営業部長
1993年1月 現ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 代表取締役プレジデントエチコンエンドサージェリー事業本部長
2008年1月 同社最高顧問
2008年4月 カルビー株式会社顧問
2009年6月 同社代表取締役会長兼CEO
2018年6月 ライザップグループ株式会社代表取締役COO
決算動画を見ていても思いましたが、すげぇ人なだけあって、数字をすごく理解してそうで、しっかりRIZAPの課題を把握してそうです。
一方、瀬戸社長は数字あんま理解してなさそうにみえたけど、人格者です。(めっちゃ謝ってたし、黒転するまで役員報酬返上という男気です!)
自分と同様、松本さんは瀬戸社長の人柄に惚れ込んで、応援しようという思いで入社してます。松本さんの経営知識をしっかりと瀬戸社長に伝授すれば、最強になりそうです。「瀬戸社長を超一流の経営者にしたい」この思いが多数あったヘッドハンティングの中、ライザップを選んだ理由だそうですしね。
また、松本さんが構造改革をしっかり達成すれば復活はあるんではないでしょうか。
本業の持続に期待
現状、ジム、英会話、ゴルフ等のRIZAP関連事業の売上は順調です。営業利益の情報を探せませんでしたが。。
ここが崩れたらとうとう終わりと踏んでいます。子会社を再建し、後は新規のM&Aを凍結し本業の個人向けジムなど成長分野に経営資源を振り向けてくれれば、復活は可能かと思っています。
ただ、ニュースで大々的に取り上げられたので、信頼とイメージが悪化して売上に響いたら、やばそうですねぇ。
おわりに
色々語りましたが、ヤバイ状況に変わりはないので、株はもしかしたら売ってるかもしれません笑
ただ、今後の展開と瀬戸社長がどうなっていくのかは注視したいです。このまま終わるのか、それとも復活するのか、見ものです。
復活するためには、松本さんは必須だとは思います。万が一、愛想つかせたり、対立して消えたりしたら、終了だと思います。ただ、成長させたら伝説の人になるでしょう。
とりあえず、今後も気楽にこの会社は観察します!