ソーシャルレンディングの可能性を探る
どーも、まさちんです。
今回は、ソーシャルレンディングについて書きます。
これは新たな金融商品だと思ってます。金融商品としてどれほどの魅力があるのかを考察していきます。
ソーシャルレンディングとは
ソーシャルレンディングと呼ばれていますが、これはクラウドファンディングの一種です。クラウドファンディングの中でも、主に貸付型・融資型クラウドファンディングと呼ばれるものがソーシャルレンディングと呼ばれています。
ちなみに、クラウドファンディングは主に下記の種類があります。
・寄付型
・株式型
・購入型
・融資型
運営会社はネット上で投資家から匿名組合契約のもと、お金を集め、お金を必要としている所へ貸付、利息付きで返済をしてもらい、そこで得られた利益分を投資家に分配していくという様な仕組みです。
貸付先としては、日本に限らずお金を必要としている人や、不動産、再生可能エネルギー等の社会貢献的要素も含んでいます。これがソーシャルレンディングといわれている所以でもあります。
個人的には、銀行の融資のハードル下がったようなものだと思っていて、実際、第3の銀行なんかと言われていたりもします。今までなかなか貸付・融資しづらかった資金需要者にアプローチ出来ているのではないかと思います。
ミドルリスクミドルリターン
ソーシャルレンディングはミドルリスクミドルリターンと言われています。
以下にリターンとリスクについてそれぞれ記載しようと思います。
ミドルリターン
リターンは主に下表のように約6%程の利回りが期待できます。これは株式のマックスより低いですが、投資信託や定期預金よりは高利回りだと思います。
ただし、デメリットして主に2点あります。
①流動性が低い点。期間はだいたい1年以上が多いです。
②税金面で不利。
ソーシャルレンディングは投資信託や株の分離課税とは違い、雑所得して認識されているので、一般的な投資(株式投資・投資信託)の場合の譲渡所得と比較して税金負担が大きいです。
利回り目安 | |
SBIソーシャルレンディング | 6.0~8.0% |
Funds(ファンズ) | 1.5~5.0% |
クラウドバンク | 6.0~7.0% |
FANTAS(ファンタス) | 4.0~8.0% |
オーナーズブック | 3.7~5.0% |
CREAL(クリアル) | 4.0~4.5% |
クラウドクレジット | 6.0~13.0% |
ポケットファンディング | 5.0~7.5% |
SAMURAI(サムライ) | 6.5~10.0% |
LENDEX(レンデックス) | 7.0~9.0% |
COOL(クール) | 4.50% |
※各社の情報を元に作成
ミドルリスク
一般的に金融商品は上図のような分布されていると言われています。個人的には、この分布図の債券あたりの位置でリターンが債券より大と思ってます。
倒産リスク
運用会社の倒産リスクです。ソーシャルレンディング市場にはたくさんの会社が存在しており、運用会社によっては倒産リスクもありますし、騙して金だけ吸い取るようなヤバイ会社もあります。倒産すれば、金が返ってくる保証はありません。なので、ソーシャルレンディングを始めるにしても、どの会社で始めるかは重要な要素です。
貸倒リスク
厳格な審査を元に、借手を選定しているとは思いますが、時には返済できず、貸倒というリスクもあります。基本的には担保を設定して貸付しているため、借手が返済不能になったとしても担保を元に一部は返済可能かと思いますが、時には全く返済できない時もあると思います。このような点から、元本は完全に保証されているとは言い難いです。
ソーシャルレンディングの市場
国内の状況
図を見ていただければわかる通り、矢野経済研究所の調べによると、クラウドファンディングの規模は大きく増加しており、その中でもソーシャルレンディングが9割を占めています。仮想通貨の時のよう業界に何か負のイメージがつくような出来事が起きずに認知度が高まれば、拡大を続けていくと思います。現状、虚偽の募集などで訴訟問題が発生したりはしていますので、このような問題が減っていけば、信用は高まりそうです。ちなみに、このような問題を受け、借手の情報を公開する流れにはなっています。
債券、定期預金くらいの運用をしたい層からの需要が生まれてくるのではないかと思います。まだ気づいていない人がいそうですが、日本人の性格的にもあってそうなので、もっと世間の認知度を高めれば、需要が増えると思います。
世界の状況
欧米はソーシャルレンディングはインターネットを利用した個人間融資として語られることが多く、P2Pレンディング(peer to peer lending)と言われることもあります。
そして、アメリカがソーシャルレンディングの一番の先進国です。市場規模が約2015年における市場規模が227億ドル(約2.5兆円)に達しています。一方、日本では2017年にようやく1000億円に到達しています。その市場規模の差は日米間で見積もって20倍以上であり、実際の国の経済力はそこまでの差はないはずなので、米国同様になると想定すれば、まだまだ伸びるかもしれません。
ただ、貸付対象は各国で異なっている為、全く同じとは言い切れないかもしれません。アメリカに次いで活況と化しているのが中国です。中国は法人融資が主流のようです。銀行融資の規制が強いためのようです。そして、日本はあらゆる貸付対象がありますが、主に不動産案件が多いです。
欧米では個人間融資を中心に成長するソーシャルレンディングですが、中国では法人、日本では不動産というように、それぞれ異なる姿となっているようです。
アメリカではレンディングクラブ(LendingClub)というソーシャルレンディング専業での上場企業も現れています。将来、市場が拡大していけば、日本においてもソーシャルレンディング専業での上場企業の登場もありえるかもしれません。日本では専業での上場会社はありません。
まとめ
定期預金、債券よりちょっとリスクあるくらいの感覚で資金を運用するような印象です。投資先に困っている状態で本当に余剰資金があるという時は、運用先に困ったらここに投資するのありかなと思いました。景気にも左右されないと思うので、投資先としては考慮しておくべきと思いました。ソーシャルレンディングで配当金生活されている方もいるようです。ただ、それを行うには結構大金が必要そうですねぇ。今後もソーシャルレンディングの動向も注目してこうとは思います。
では。