まさちんの財テクチャンネル

20代リーマン。金融リテラシー高めて、富裕層目指していきましょ。

RIZAPの本決算 復活へ向けて

どーもまさちんです!!

 

※だいぶ前に作ったブログがアップ出来ていなかったので、今挙げます笑

最近仕事がずっと忙しくて、全然投資関連の知識を学べていないのがもどかしい日々です。

そんなこんなで、5月15日にRIZAPの本決算が発表されました。

第2四半期の初赤字での暴落から見続けてきましたが、やはり期末も安定の赤字でしたね笑

個人的には勝負は来期と踏んでいます。

一応第2四半期から33億の赤字予想で93億の赤字だったんで、概ね予想通りです。

あの状態で黒字になったほうが逆におかしい。

ということで、マスコミ過剰じゃないかと思うところは少しあります。

まぁ売名出来てるからいいのかもしれませんが、株の売りが増えないか心配になりました。

結果的にそこまで落ちなかったのでよかったです。

 

前置きはさておき、経理マンとして今回も持てる知識を使って、分析していきたいと思います‼今回は決算短信、決算動画、また5/21に放映されたガイアの夜明けを元に分析を行なっていきます。細かい分析は後半でやりますが、自己満なので飛ばして大丈夫です。

 https://www.youtube.com/watch?v=X6YVQnSxE5M&feature=youtu.be

 

赤字の原因

これは前回同様に、M&Aした企業の整理が要因です。こういった一時損失は今期で終了と踏んでいるので、来期でこういった損失がなくなった時、どんな業績になるのか見ものです。

 

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売却状況

下記の図の通りです。本業とのシナジーが生まれない事業や不採算事業等を切り離しています。

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注目点

全体を通して、下記の4つの点に印象に残りました。

 

体制変更

取締12名体制から6名体制にし、社外取締役を増やします。買収しまくるといった暴走を止めれるようになるかもしれないです。

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また、松本さんというプロ経営者は特別顧問という形で実質RIZAPからいなくってしまいましたが、また強めな人が補強されました。中でも中井戸さんという方はすごい方です。主にSCSK在籍時は働き方改革を推進し、社員の健康を重視した体制作りを行ってました。RIZAPの働き方も改善されるのかもしれません。

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CF改善作戦

無駄なコストを削減していくようです。後半のガチ分析で分かるようにCFはヤバめなので、ぜひとも頑張って欲しいです。

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ワンダーコーポレーションの事業転換

グループ会社のワンダーコーポレーションは主に本、CDとか売ってる事業で、正直その辺は終わっているイメージ強いですが、新たなサービスを模索しております。

中でもGanryuとかいうデュエルスペースを提供するのは、期待したいと思いました。意外と最近トレカで流行ってるぽいですし、トレカの市場1400億円と言われてます。マニアはカードにお金を結構使うので、トレカ事業の強化はありだと思いました。何よりも危機感を持って、改善に向けてチャレンジしている部分が良いと思いました。

 

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RIZAPのSOUGYM

これはガイアの夜明けで放映されてましたが、SOUGYMと呼ばれる高齢者対象にしたジムです。ハイテク機器を駆使して、ダイエット目的というか健康的になるためのGYMです。月額もRIZAPより安めの設定で、複数人を相手にトレーニングさせるものです。

日本は高齢者がいっぱいいて、恐らくお金も持っていると思うので、高齢者をターゲットにしたサービスは良さそうだなと思いました。

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決算短信を見ていく

ここからは細かい数値をみていく自己満となりますので、読み飛ばしてオーケーです。

決算短信からBS、PL、CFを見ていきました。個人的に短期の動きを見ていきたいので、前四半期(12月決算)との比較で見ています。

BS

 

資産 

資産に関しては、約214億32百万円減少しています。大きく減少しているのは、棚卸資産とのれんという無形固定資産の減少のようでした。決算短信によると、棚卸資産は商品評価損と子会社等の譲渡による減少で、のれんに関しては減損ということでした。価値が下がったということを意味するので、あまりいい減少ではないです。

負債

負債約84億46百万円減少してました。営業債務の減少、有利子負債もまだありますが、着実に減少している点はよかったです。

しかし、引当金がだいぶ増えておりました。株主優待引当金という引当金がだいぶ増えてました。色んな会社のBS見てきましたが、こんな引当金初めて見ました。事前に費用を認識している点は保守的ではあるので良いとは思います。ただ、こんな赤字の状況でよくそんなに株主優待に力入れてらるなとは思いました。まぁ、株主優待を売りに、株主を減らさないようにする作戦なのかなと思いました。

 

PL

売上は500億96百万円増加してました。確かに伸びていますが、販管費高いですね。ただ、販管費の明細がないので何に使っているのかいまいち分かりません。きっと広告宣伝費なのではないかとは思っていますが。。。CMとか力入れてそうだし。

 

CF 

やはり、CFを見ると心配になります。

なせかというと、財務CFでしかお金を生み出せておらず、それだけで5億4千万円の資金増加です。財務CFというと、主に財テクで稼いでるようなもんなんで怖いです。

営業CF

営業CFは約36億70億改善され、マイナス104億29百万円。改善された理由は、前回棚卸資産を結構買っていた影響ですね。利息の払いが増えていましたね。これは恐らく借入金の利息の払いの増加と思われます。それ以外はそれほど変化なくでした。

投資CF

投資CFは約14億92百万円改善され、マイナス77億08百万円。改善された理由はSDエンターテイメントの保有不動産の売却等有形固定資産の売却による収入と記載されていました。他にも敷金の回収とかが増えていたので、閉店とかよる敷金の回収と思われます。

財務CF

財務CFは約80億34百万円悪化し、プラス186億84百万円。主要な金の増加は増資です。黒字の段階で増資してて良かったですね。これがなかったら、だいぶきつかったかもしれないですね。

 

財務分析 (メモ)

ここは備忘録なので、飛ばしてください笑

総資産回転率 1.26
有形固定資産回転率 7.58
棚卸資産回転率 3.48
売上債権回転率 6.70
仕入債務回転率 3.24
キャッシュ化速度(CCC) 46.75
棚卸資産回転日数 104.84
売上債権回転日数 54.50
仕入債務回転日数 112.59

  

流動比率 151.54% 普通くらい

当座比率 60.52 ヤバめ

固定比率 100.8% 100%以下

自己資本比率 30.38% 50以上

 

 その他

コミットメントライン契約

2019年5月に取引金融機関とコミットメントライン契約を締結し、機動的かつ安定的な資金調達が可能となっているとのことでした。コミットメントライン契約は予め設定した期間・融資枠の範囲内で、顧客の請求に基づき、銀行が融資を実行することを約束(コミット)する契約です。

これには金利はもちろん、銀行への手数料も支払う必要があります。

しっかりと会社自体でお金を生み出せるようにしなければ、この金利と手数料地獄から抜け出せず、終わる可能性はあります。

継続企業の前提に関する重要な疑義

一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成されますが、この企業会計の基準は企業が将来にわたって継続して事業活動を行うことを前提としています。この前提が揺らいでいる場合、この注記が開示されます。今回、RIZAPはこの記載がありました。つまり、倒産の黄色信号といってもいいのかもしれません。

 

こんな感じで、波乱の1年となったRIZAPで、世間的にもマイナスイメージがついた1年になった思います。ただ、個人的にはこの企業の動きは見ていて面白いですし、なぜかこのまま終わるようには思えないです。

まとめ

こんな感じで、波乱の1年となったRIZAPで、世間的にもマイナスイメージがついた1年になった思います。ガイアの夜明けでは、瀬戸社長が来年もこんな状況だったら、僕はここにはいないといっていました。確か、黒字になるまで無報酬でいくともいっていましたので、それほどの覚悟で復活を決意していることが伺えます。

個人的にはこの企業の動きは見ていて面白いですし、なぜかこのまま終わるようには思えないです。なので、もちろん株はこのまま保有します!!

また、引き続きRIZAPには注目していきたいと思います。