まさちんの財テクチャンネル

20代リーマン。金融リテラシー高めて、富裕層目指していきましょ。

RIZAP 第3四半期決算の感想

どーも、まさちんです。

 

今回はRIZAPを好き勝手に語ります。

 前の記事を見て頂ければと思いますが、RIZAPの暴落を体験しつつも、懲りずに私は復活あると思いながら、見守っています。株価上がって欲しいという願望もありますが。。。笑 

 

masa-dai43.hatenablog.com

 

ということで、前回記事の第2四半期決算からどのような変化があったのか把握しようと思います。第三四半期決算は2/14バレンタインデーに発表がありました。

 

 

概要

全体の感想として、今期はM&Aしまくって負ののれんを計上しまくったことの反省から、この辺りの整理をやり切り、来期から順調に成長していくのではないかと思いました。なので、今期末の決算も間違いなく赤字ではあるでしょう。ただ、M&Aを凍結し、選択と集中による事業譲渡等で不必要な事業等を吐き出すことで、これ以上利益に悪影響を与えないような基盤が築かれるのではないかと思っています。瀬戸社長はまだ若いですので、今期の失敗からより素晴らしい経営者になることを願います。

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☝️利益は赤字となっておりますが、売上は順調に伸びています。

また、その他収益費用が、今回の売却損等の構造改革に伴う費用なので、一時的なものです。

あいかわらず、RIZAPの本業である、ヘルスケア関連事業は順調に伸びています。この点が非常に心強いです。GOLF事業は初の黒字化を達成しており、英会話も黒字化は目前といったようでした。

また、最近開始している1:Nを謳うEXPA(暗闇フィットネス)、LIPTY(ダイエットホットヨガ)というヘルスケア事業も、順調な拡大を遂げていました。

18年12月から開始されているSOUGYMはシニアをターゲットとしたヘルス事業となっており、ビッグデータの利用等の先進的な技術でフィットネスを行うような内容となっています。これはシニア層の健康意識の強い顧客獲得に寄与する事業となるように思えました。

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また、この第3四半期でSDエンターテイメントの一部事業売却、ジャパンゲートウェイの売却を行なっています。しっかりと関連性がなさそうな事業が排除されているようです。この選択と集中により、前までは何の会社かよく分からない会社のようでしたが、ようやく一貫性のある企業となりえそうです。

 

 数字をみる

 

BS(貸借対照表

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資産合計は547百万円減っています。前回に比べるとキャッシュは減っており、棚卸資産と有形・無形資産が増加しています。

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資産が547百万円減っていましたが、それ以上に負債合計が1,464百万円減っているので、まぁ良しでしょうか。特に、利子が発生してくる有利子負債が減っているのは朗報と思われます。


PL(損益計算書

 

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前四半期から売上が凄い増加してるので、売上総利益が27,916百万円も増加してますが、販管費が25,501百万円も増加してます。その他の費用は、説明会で構造改革の費用と分かりましたが、販管費の増加は何なのでしょうか。不明です。

前四半期の販管費の費用水準であれば、今回は黒字でした。この費用を削減していくことが出来れば、利益は出てくるんではないでしょうか。

 

CF(キャッシュ・フロー計算書) 

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前四半期と比較すると、営業CFは減少し、投資CFは増加してます。営業CFがプラスになってほしいのですが、とりあえず、前回よりキャッシュアウトが減ってるのは朗報です。

ぱっと見、営業CFは棚卸資産の増減が目立ちます。イデアインターナショナル、MRKホールディングス、創建ホームズ等の在庫の増加等により棚卸資産の増加4,543百万円と記載はされてました。この点は、やはり質疑応答の時間で質問がありましたが、瀬戸社長曰く年末に向けて買いまくるらしいです。しかし、売上は遅れてくるとのことです。

また、営業債権のマイナスは、今回売上が凄かったので売掛金が残っている為かと思います。

投資CFの主な内容として、シカタ等の子会社の取得による支出5,425百万円、RIZAP関連、HAPiNS、MRKホールディングスの店舗の新規出店等による有形固定資産の取得による支出4,357百万円等とのことでした。投資CFは基本成長の為の支出です。めっちゃ使ってるわけでもないので、まぁいいんじゃないでしょうか。

 

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財務CFは減少しています。長期借入の収入が3,317百万円増加、支出が4,565百万円増加してます。借金増えてはいますが、支出の方が多いのと、BSで有利子負債が結構減っていたので、たぶん返済の方が多いのかなと思います。

主な内容としては、第2四半期連結累計期間に実施した公募増資及び第三者割当増資に伴う株式の発行による収入35,480百万円と、SDエンターテイメントやRIZAP等の、長期借入金の返済による支出11,272百万円や社債の償還による支出2,709百万円等とのことです。

まとめ

BSは特にないです笑

PLは販管費の内訳とかみないと私には推測できませんでしたが、販管費の増大が痛いですね。新店舗によるものか、内容が正直よく分からない構造改革系の費用でしょうか。とにかく、売上は伸びてるので、今後はコストを削ることが重要となりそうです。

財務CFに関しては、営業CFがマイナスなので、借金するのはしょうがないです。しかし、利子が負担となるはずなので、早く自社で賄えるようにになることを祈りたいところです。
 

質疑応答から

RIZAPの決算動画の後半は質疑応答があります。RIZAPの決算は比較的質問が多いような気がします。個人的には面白い情報を知れるのでよいです。

2019年3月期 第3四半期 決算説明会 - YouTube

ざっと大事そうと思われる所を以下に記載します。

・松本取締役から見た瀬戸社長の構造改革のスピードはまぁまぁ。

構造改革のロードマップはある。

 つまりは、具体的な社名等の情報発言はなかったですが、選択と集中の計画はちゃんと練られているのでしょう。

・現状の会社には、大きく「成長産業」、「キャッシュカウ」、「色々問題ある会社」の3つのグループに分かれる。色々問題ある会社をどんどん整理していくんだろうと思います。

・グループ全体でのコストの無駄使いが多いので、来年度は約50億円のコストを削減予定。

 とにかく、整理をガンガンしていくんだろうなという感じがしました。

・新たに医療分野をやったらいいんじゃないかと思っている。

・営業CFの在庫増減の数字に関しては、基本年末に向けて買いまくるっぽい。しかし、売上は遅れてくるとのこと。

・松本氏の去就は、具体的には考えていない。とりあえず、関係性が途切れることはないだろうとのこと。いい関係性は築けているとのこと。

 

以上、今後もRIZAPを見守っていこうと思います。