まさちんの財テクチャンネル

20代リーマン。金融リテラシー高めて、富裕層目指していきましょ。

RIZAP 2020年3月期 第1四半期決算の感想

どーも、まさちんです。

 

だいぶ遅れましたが、8/9に発表されたRIZAP 2020年3月期 第1四半期決算について記載します。

www.nikkei.com

営業利益は14億円の黒字への転換ができました。ただ、最終損益は赤字のままです。前期に比べればまだマシですが、油断はできません。

 

masa-dai43.hatenablog.com

 

実は自分は上記のこの記事を投稿してから、未だにめげずにナンピンしながらRIZAP株をホールドしてます。気づいたら大量の株数を保有してますが、それは時が来たら公開できればと思ってます笑 そんな状況なんで、売るまでは毎四半期分析していこうと思ってます。相当ヤバいことになっていたら逃げる為です。

 

 

営業黒字の要因

これは前期でイレギュラーな費用を出し切ったことはもちろんですが、主に各子会社9社中8社の黒字化、RIZAP本業の順調な伸び、IFRS16号適用あたりの3点が要因と思ってます。上記の2点をピックアップします。IFRS16号に関しては、国際会計基準を適用したことにより、リース契約を全てオンバランスすることで、資産、負債が増え費用も減っています。結果利益に良い影響を与えているようです。説明は難しいのでみなさんググってください。

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各子会社9社中8社の黒字化

ぱど以外黒字化してます。普通に凄いと思います。不正会計とかしてないこと祈りますが、買収時はほとんどが赤字だった企業が黒字化を達成してきています。実際、イデアのブルーノやジーンズメイトは売れているという噂を聞きます。また、ワンダーコーポレーションが黒字化を達成したのも驚きです。事業にTSUTAYA新星堂があり、ストリーミングサービスが台頭している中で、利益を上げるのは非常に難しいと思います。しかし、不採算店舗の閉鎖とリユース事業、イベント事業等でなんとか利益を出せているようです。このような店舗は体験型へシフトしていき、差別化を図っていく様です。また、新事業でワンダーコーポレーションもジムを運営する様です笑 まぁRIZAPとのシナジーを考えたら、その方がいいのかもしれません。

引き続き、各社の黒字を拡大させて行けば、最終損益の黒字も達成可能かもしれません。

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RIZAP本業の順調な伸び 

f:id:masa-dai43:20190818204000p:plainf:id:masa-dai43:20190818204006p:plain「RIZAP」および「RIZAP ENGLISH」が順調な顧客獲得を背景に計画を上回り推移したことに加えて、RIZAPメソッドを活用した暗闇フィットネス「EXPA」やホットヨガ「LIPTY」等のグループスタジオサービスが売上を伸ばしているようです。売上の伸びは若干横ばいではありますが。。もはや、これだけやってれば、RIZAPは順調だったんじゃないかと思ってしまいます。
RIZAPは今後、これまでの「結果を出すダイエットジム」から進化し、高齢化社会における健康寿命の延伸や、糖尿病をはじめとする成人病予防等に資するサービスを幅広く展開していく予定のようです。マーケットとしては、高齢者はお金を持っていて人口も多いので、非常に良いんじゃないかと思ってます。

本業に関しては何もいうことありません。このまま頑張って欲しいです。

 

BSを見る

IFRS16号適用により、BSは資産負債共に大きく膨れました。これはまぁしょうがないです。また有利子負債が一見増えているようには見えますが、IFRS16号で発生した有利子負債を除くと減少している為、この点は財務の健全性は高まりつつあります。ただ、現金が減っている点が気にはなりました。特に理由も分からなかったので余計心配です。

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流動資産

流動資産は減っています。特に現金同等物が減っています。現金が減った要因は不明でしたが、流動資産に関しては、子会社であるタツミプランニングの戸建住宅事業・リフォーム事業を承継した新設会社の売却を実施したこと等により売却目的で保有する資産が3,448百万円減少したことによるもののようです。

流動資産

大きく増えています。これは主として、IFRS第16号の適用等により有形固定資産が46,579百万円増加したことによるものです。

流動負債

これも主として、IFRS第16号の適用等により有利子負債が15,348百万円増加した一方で、前述の新設会社の売却を実施したこと等により売却目的で保有する資産に直接関連する負債が4,217百万円減少したことによるものだそうです。

非流動負債

これも主として、IFRS第16号の適用等により有利子負債が42,694百万円増加したことによるものです。

 

PLを見る

簡単にいきます。これに関しては、前四半期と比較した際に売上を1,980百万円増加させるも、販管費を2,998百万円減少したことが良いと思う点です。コストを削りつつも、売上も伸ばしています。これは良い点です。

 

CFを見る

IFRS16号の影響を受けたとはいえ、営業CFが黒字となったのは良いことです。良い会社は営業CFが黒字ということが多いです。あとは、このまま営業CFを拡大させ、借入金をどんどん返済し、投資を行なっていけるようになって欲しいです。

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営業CF

黒字化しました。主な要因は税前利益が黒字化したことと、IFRS16号による減価償却費の増加でしょう。減少要因は、創建ホームズの在庫増加。黒字化しましたが、IFRS16号適用という一時要因があるので、なんともいえません。ただ、税前利益の黒字化は大きな進展です。

投資CF

増加要因は、子会社であるタツミプランニングの戸建住宅事業・リフォーム事業を承継した新設会社の売却を実施したこと等により連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入が1,181百万円となったことです。
主な減少要因としては、RIZAP関連事業やSDエンターテイメント(企業主導型保育園)の新規出店等による有形固定資産の取得による支出が1,169百万円となったことです。

財務CF

財務活動による資金の減少は8,431百万円(前年同期は24,023百万円の増加)となりました。主な減少要因は、長期借入金の返済による支出が5,434百万円となったこと、IFRS第16号の適用等によりリース負債の返済による支出が3,535百万円となったことです。

 

M&A再開するのか?

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2020年3月期 第1四半期 決算説明会 - YouTube

これに関しては、説明会の動画からです。前期赤字の原因を作ったと言っても過言ではない、M&Aを再開するのかという質問が出ていました。今回の決算説明会で、投資委員会は設立しますという部分がありました。瀬戸社長抜きで、投資先を検討する委員会です。自分もこれを見て、また懲りずにM&Aをするのかよとは思いました。返答としては、子会社がしっかりと黒字化できていない状況でまた積極的にM&Aを行っていこうということではないし、より社長の独断にならないような構造にしただけうことはないとのことでした。また、やる場合は事前に連絡しますということでした。流石に前期の失敗から学んでいました。

 

まとめ

前期の赤字決算から、少し希望の光が見える決算となったかと思っています。個人的には、このまま変なことをせずに拡大させていけば、最終損益の黒字化も達成出来るのではないかと思っています。そうなった時に、どれほど株価が上がるかです。今回の決算では、営業利益が黒字になったので上がると思ったんですが、思った以上に株価は上がりませんでした。

これほど分析してますが、RIZAPに関しては長期目線で伸びるかは微妙とは思ってます。本業に関して良いですが、どうも買収している企業の事業が古臭く感じます。いずれ限界来そうな気がします。なので、早いとこ株価上げてもらって売り抜けたいです笑

では。