まさちんの財テクチャンネル

20代リーマン。金融リテラシー高めて、富裕層目指していきましょ。

米国VTIと楽天VTIの違いについて

どーも、まさちんです。

今回は現在毎月買い増し中のVTIに関して、調べました。

先日、同じく投資好きの友人との会話で、楽天VTI(楽天・全米株式インデックス・ファンド)と米国の本場のVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)って何が違うのかという話題があり、自分も正直よく分かっていませんでした笑

実際、自分自身興味があったので調査してみました。

結果、自分は楽天VTIで良いということが分かりました笑

 

種類の違い

まず、種類が違います。

楽天VTIは投資信託で、米国VTIはETF(上場投資信託証券)です。市場で買えるか、買えないかの違いがあります。つまり、米国VTIは指値とか成行の注文方法を選べます。ただ、個人的にVTIは基本長期目線での利益を狙うものだと思うので、あんま意味ないと思いました。

f:id:masa-dai43:20190602175114p:plain

楽天VTIは投資信託ということですが、図のように、「投資家→ベビーファンド→マザーファンド→本場のVTI(ETF)→米国の個別株達」てな感じの投資信託です。このような仕組みをファミリーファンド方式と言うそうです。ファミリーファンド方式は、マザーファンドで資金を大きく管理することによる効率化を狙ったものだそうです。それで、コスト削減が出来ているようです。

このような構造の為、値動きも米国VTIと楽天VTIはほぼ同じようです。

 

分配金の違い

楽天VTIは基本分配金がなく再投資してくれます。米国VTIは年4回分配金があります。

分配金は年々増えていますし、あった方がいいんじゃないかと思われますが、楽天VTIの方が税の繰り延べ効果が期待出来ます。

過去の記事でちょこっと触れてますが、米国で10%、日本で20%税金が引かれます。で、確定申告すれば外国税額控除で10%を還付できます。NISAの場合は、10%だけかかります。申告という作業があるのもめんどいです。

 

masa-dai43.hatenablog.com

 

一方、楽天VTIは分配金が基本はないので、売った時にのみ税金20%がかかります。

繰り延べているだけですが、申告が必要な点等を考慮すると楽天VTIの方が良いように思えます。

※目論見書によると、『毎決算時に、原則として収益分配方針に基づき分配を行います。ただし、必ず分配を行うものではありません。
(注)当ファンドには、「分配金受取コース」と「分配金再投資コース」があります。なお、お取扱い可能なコースおよびコース名については、販売会社により異なる場合があります。詳しくは、販売会社にお問い合わせください。』とのことです。

 

手数料の違い

楽天VTI

・信託報酬:年0.172%(税込)程度(消費税率が10%となった場合)

 

米国VTI

・信託報酬:年0.04%(税込)

・為替手数料:4銭(SBIネット銀行の外貨預金。FXでの換金を考慮しないと、これが一番安いと思われます。)

・売買手数料:1取引あたり約定代金の 0.45%(最低手数料は5米ドル。手数料上限は20米ドル)。

 

信託報酬は米国VTIの方が圧倒的に安いですが、その他の手数料が痛いです。

実際どれくらいの差が発生するか、2つの事例で考えてみます。

具体例①一回で大量に買う。

1回で100万円分を購入し、20年間運用すると適当に設定して考えてみます。分配金は米国VTIが何円になるか予想するのが難しい為、考えません。評価益も考えません。

 

楽天VTI

信託報酬→100万円✖️0.172%=1,720円✖️20年=34,400円

 

米国VTI

・為替手数料→400円

・売買手数料→1ドル100円と想定すると、2,000円

・信託報酬→100万円✖️0.04%=400円✖️20年=8,000円

400円➕2,000円➕8,000円=14,000円

 

差額20,400円

一発で大量に買えば米国VTIの方が20,400円お得そうです。

 

具体例②コツコツ積み立てる。

毎月5万円を20年間(240か月)運用する場合。こちらも分配金、評価益のことは考慮しません。 

楽天VTI

年数
投資額
信託報酬
1
600,000
1,032
2
1,200,000
2,064
3
1,800,000
3,096
4
2,400,000
4,128
5
3,000,000
5,160
6
3,600,000
6,192
7
4,200,000
7,224
8
4,800,000
8,256
9
5,400,000
9,288
10
6,000,000
10,320
11
6,600,000
11,352
12
7,200,000
12,384
13
7,800,000
13,416
14
8,400,000
14,448
15
9,000,000
15,480
16
9,600,000
16,512
17
10,200,000
17,544
18
10,800,000
18,576
19
11,400,000
19,608
20
12,000,000
20,640
合計額
12,000,000
216,720


計算によると、合計コスト216,720円です。

 

米国VTI

年数
投資額(元本)
為替手数料
売買手数料
信託報酬
1
600,000
4,800
6,000
240
2
1,200,000
4,800
6,000
480
3
1,800,000
4,800
6,000
720
4
2,400,000
4,800
6,000
960
5
3,000,000
4,800
6,000
1,200
6
3,600,000
4,800
6,000
1,440
7
4,200,000
4,800
6,000
1,680
8
4,800,000
4,800
6,000
1,920
9
5,400,000
4,800
6,000
2,160
10
6,000,000
4,800
6,000
2,400
11
6,600,000
4,800
6,000
2,640
12
7,200,000
4,800
6,000
2,880
13
7,800,000
4,800
6,000
3,120
14
8,400,000
4,800
6,000
3,360
15
9,000,000
4,800
6,000
3,600
16
9,600,000
4,800
6,000
3,840
17
10,200,000
4,800
6,000
4,080
18
10,800,000
4,800
6,000
4,320
19
11,400,000
4,800
6,000
4,560
20
12,000,000
4,800
6,000
4,800
合計額
12,000,000
96,000
120,000
50,400
 
 
 
 
 
合計コスト
266,400
 
 

 

僕の試算によると、合計コスト266,400円でした。

 

差額49,680円

積立する場合、圧倒的に楽天VTIに軍配が上がります。

 

まとめ

一回で大量に買う場合は米国ETF、積み立てる場合は楽天VTIという事になりそうです。自分は、1回で大量に買う資金力はないですし、長期でコツコツやっていこうと思っていたので、楽天VTIの方が良いことが判明しました。

正直あまり深く考えず、米国ETFいいのかー、とりあえず毎月買っていこうと思い、既に6単位買ってました。この調査の結果、これからは楽天VTIを毎月買っていきます。

この時点で気づけてよかったです。